ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド(以下 ピムコ)と
紹介してきました。
ここまでに分かったことや私の意見を箇条書きにしてみます。
*物価があがると銀行に預けている定期預金は実質的に価値が少なくなります。
*ニーサ(NISA)は10年の非課税期間をすべて使い切るのが原則です。
*株は利益がでたら売らなければなりません。10年間の非課税期間を利用しきれません。
*ニーサ(NISA)には投資信託をお勧めします。
*為替リスクと言うのがあります。円安になると物価が上がり、円高になると下がると考えられます。
*不安になりますが、円50%ドル50%の資産は理論的には為替リスクを最少にします。
*比較的安全にドルを資産として持つには外国債券型の投資信託が向いていると思います。
*外国債券には為替リスクがあります。円高になると値下がりし円安になると値上がりします。
*資産全体を考えて、為替リスクを低減させるために外国債券型を勧めます。ヘッジは不要です。
*値段が変わらないとすると外国債券型の年利は5~6%です。株の配当は1~2%です。
*リーマンショック後に景気が悪くなると外国債券型の年利は10%位になりました。
*リーマンショック後、外国債券の価格は暴落しましたが、ドルベースではむしろ価格は上がっていました。難しいですが、ドルベースの資産は増えたと考えましょう。
*暴落してもドルベースで資産を確認しましょう。
*退職後、毎月ほぼ一定額が銀行口座に振り込まれるようになります。資産はじっくり育てましょう。
リーマンショック後UBSの価格は暴落しました。
理由は円高です。
これから確認していくのですが為替が原因なら、円ベースで元本割れが起きている間は税金がかかりません。多少時間はかかりますが年利10%で資産は戻ってきます。今回は為替が戻ってきていますから、年10%の複利が円として戻ってきているとも考えられます。
私は老後UBSが毎月どの位振り込んでくれるのかを考えています。
こうした考えは、今まで余裕のあるお金持ちがやることとして証券業界では一般的には勧められてこなかったものです。
ニーサ(NISA)で投資のイメージが変わってくれることを望んでいます。
1.円資産としてのUBS
リーマンショックが起きたのは2008年9月15日でした。
2008年7月17日にUBSを10万円分買った場合を考えてみましょう。
データを揃えるのが面倒ですので為替は月初め(1日)の終値を使いますので傾向を見る程度に考えて下さい。
基準価格は12483円でした。
100000円÷12483円/1万口=8.01万口を買ったことにします。
10万円とは別に2~3千円の購入費用がかかります。
分配金は再投資します、購入費用はかかりません。
資産
黄色い部分は分配金に税金はかかりません。
利益がでると20%の税金がかかりますので、利益はグラフより少なくなります。
グラフ上で130000に達しているときの利益は130000-100000=30000円
税金20%として30000×(1-0.2)=24000円
最低でも2万4千円の利益がでています。
10万円のUBSは5カ月で6万6千円まで落ち込みました。
ネットで買った場合、誰にも相談せず6万6千円で売ってしまう可能性がありますね。
証券会社や銀行のおねえさんは、将来、次のようなグラフを見せてくれるかもしれません。
まだ、年利換算したグラフは見せてもらったことはありませんが、分配金で沢山のUBSが買えること、暴落は為替の影響であることの事実を説明してくれるかもしれません。
確実な事以外は言わないようにしてますが、「もうすこし様子をみたらいかがでしょうか」くらいは言ってくれるかもしれません。
でもすごいですね。
今、基準価格は9000円前後で変動しているようですけど年利換算で10%以上の分配金がでていることになります。
税金を払っても年利8%になります。
ついでなので、資産と為替を比べてみましょう。
為替は比べる為に1000倍してあります。
為替の上昇に対して資産の上昇の方が大きいのがわかります。
為替はあとひといきですが、資産は順調に戻り利益がでています。
ただ、これは結果論です。
価格が暴落したときあっと言う間に10万円が6万6千円になりました。
不安ですよね。
もう少し安心できるデータは無いか?
心理的に難しいですが、ここで、少し考え方を変える必要があります。
私が外国債券型の投資信託を勧める理由の一つに為替リスク対策があります。
理論的には資産が円50%、ドル50%なら、この資産はドルに対して為替リスクがなくなります。
ドルが10%下がれば、それは円が10%上がったことを示すからです。
ちょっと面倒ですが、落ち着いて考えて下さい。
UBSは主にオーストラリの地方債や国債で運用しています。
オーストラリア国債は円ではなくオーストラリアドル(以下 AUドル)でなければ買えません。
2008年7月の為替は1AUドルは約101円でした。
10万円÷101円/AUドル=約986AUドル
2008年7月17日にUBSを10万円で8.01万口買ったのは
986AUドルで8.01万口のUBSを買ったともいえる訳です。むしろ、こちらの方が事実なのです。
UBSをAUアドル資産と割り切ってしまえば、AUドル換算で値下がりしていなければ何も問題がないのです。
なかなか割り切れないのですけど・・
2.AUドル資産としてのUBS
次のグラフは986AUドルをUBSで運用した結果です。
三菱さんがこうしたグラフをまだ見せられないかもしれませんが、時間の問題だと思います。
さて、UBSは債券で運用していますから、本来、株暴落の影響は小さいはずです。
さて、UBSは債券で運用していますから、本来、株暴落の影響は小さいはずです。
AUドルベース考えると円ベースでみられた資産の減少はありません。
むしろ、円資産が大きく減少している時期はAUドル資産としては増えています。
リーマンショックが起こる1年前からこのように調べれば、UBSが健全であることがわかると思います。
リーマンショック後の円高で基準価格が暴落したことは、今は原因が為替であることが、すぐに分かると思います。
そして、底値になるのは数カ月後です。
為替の動向や、AUドル換算の自分の資産の状態を確認すればなんら問題がなく底値から3、4か月後UBSの買い増しのチャンスと思えるかもしれません。お金があればのことですが・・
投資には色々なリスクがあります。
投資は自己責任であることを理解して下さい。
例えばカントリーリスクがあります。
オーストラリアは資源(鉄鋼)輸出国です。
主な輸出先は中国のようです。
リーマンショックで世界中の景気が悪化しました。中国で生産した品物も売れにくくなり、オーストラリアの資源輸出も滞る等が考えられます。
買い増しのチャンスだったと思いますが、それは結果論だと思います。
お姉さんは「買って下さい」と思いますが、「チャンスですよ」とは言ってくれません。
投資は自己責任なのです。
お姉さんは「買って下さい」と思いますが、「チャンスですよ」とは言ってくれません。
投資は自己責任なのです。
ここまで読んでくれたなら、暴落しても多少不安が和らぐのではないでしょうか?
また、10年位経験を積んだら、買い増しのチャンスととらえるなど選択の幅が広がると思います。
さて、残念ながら、円もAUドルも基軸通貨ではありません。
基軸通貨はドルでありユーロです。
日本で為替リスクを小さくするにはドルを無視してはいけません。
次にドル資産としてのUBSをとらえてみましょう。
将来UBSを換金してピムコに切り替える、または逆の選択肢も持っておきたいと思います。
3.ドル資産としてのUBS
2008年7月17日、10万でUBSを8.01万口買ったのは、アメリカ人からみたら約927ドル(為替107.8円/ドル)でUBSを買ったように見えるはずです。
次のグラフは927ドルで買ったUBSの資産変化と対ドル為替です。
為替は比較の為10倍しています。
リーマンショック後ドルはUAドルに対しても値下がりしてUAドル高になったようで、初期の安心材料にはならないようです。
しかし、ドル資産と考えると1年ちょっとで資産は回復し順調に利益を出しています。
10万円を投資したとかんがえましたが、30万円位投資していたら資産が50万円位になっていると思います。
少し費用が必要になりますが、ピムコに切り替える選択肢もでてくると思います。
ところでちょっと気になるところがありますね。
ドルと円の為替は安定していますから、ドルに対しUAドル高になったと思います。
確かめてみましょう。
当然なのでしょうけど、やはりUAドル高になっています。
グラフからは10%程度のAUドル高ですね。
日本で10%と言ったら10円ですから、ちょっと大変かもしれません。
お姉さんに会う用事があったら、「なんで?」って聞いてしまうでしょうね。
答えが返ってくるかどうかってところでしょうか・・
ひとりごと・・
外国の投資信託を買うと言うことは、その国の経済をうまく回そうと言う意味もあります。
株取引に興味を持ってるかもしれませんが、その時は日本をよくするような会社を応援して下さい。
中国を応援したい人はすくないと思いますが、引っ越しのできない隣人であることも事実です。
確か中国は対ドルで固定した為替にしている国だったと思います。
ちょっと興味がありますがニーサで運用するものではないでしょう。
ニーサの口座を開くのに1ヵ月から1ヵ月半かかります。
まだ、ニーサを初めていない方は取りあえず口座を開きましょう。
今年から始めても良いかもしれませんが、UBSの10万円の壁はきついかもしれません。
取りあえず今年は資金を用意することにして来年から?
それにしても、いっぺんに10万円投資するのは怖いかもしれませんね。
月1万円でバランス型?野村さんにマイストリーとかがあったような?
資産をどんなふうに分散しているのかも興味がありますね。
食わず嫌いもいけませんのでマイストリーをグラフ化しますか?
多分、比較的リスクは低いでしょうけど・・
信託報酬が高いことは覚悟して下さい。
外国債券の年利10%なんてのありえないと思います。
株取引に興味があるなら証券会社のお姉さんたちに会ってみるのもよいと思います。
しかし、証券会社のお姉さんと互角じゃないと株は?
私は証券会社のお姉さんには負けます。
知識なし、哲学なしでいきなりネットで株デビューは無謀だと思います。
リーマンショックは怖くなかった?は
返信削除UBSオーストラリア債券オープンとリーマンショック1
http://kumotorinotama.blogspot.jp/2014/07/usb.html
の続編です。