ニーサはじっくりした資産作りに適しているように思います。
ある程度資産をお持ちの方は資産の防衛と将来の為替リスクに備えて、
1~2年はやや円安に振れそうですから、
若い人には外国債券型の投資信託を始めるには良い機会だと思います。
投資は損をすることがあります。投資は自己責任であることを理解してください。
今までのブログの簡単な解説
A:ニーサが何故資産作りに適しているのか疑問に思う方は「ニーサ(NISA)の利用方法2」をご覧下さい。外国債券型の投資信託を選ぶ際の注意点の解説にもなっていると思います。
投資信託には損をするリスクがあります。
B:空気の不思議の「ニーサ(NISA)な話」では国債の値下がりによる為替リスクについての話が中心です。
勿論、基準価格は変動しますので利益が年利5~6%で安定している訳ではありません。
リーマンショック後の円高期間は
リーマンショック後の円高期間は
利益はほとんど0と言うか、損は拡大しませんでした。
ピムコハイインカムにつて、読んで頂ければ少し安心と言いますかイメージが変わるor少しすっきりするかもしれません。
今回はCの続編です。
1.リーマンショック前に100万円分投資してみた
次のグラフはピムコハイインカムの基準価格の推移です。
2007年5月頃にピムコハイインカム(以下 ピムコ)を100万円分買ったとします。
購入費用が2~3万円かかりますがそれは無視します。
また、ピムコを買うあるいは換金するにしても4日程度かかります。
その間に当然価格は変動しますので、いくらで買うのか換金できるのかはわかりません。
ニーサの利用方法などを読んでもらうと、私が換金することを考えていないことが分かると思います。
分配はピムコに再投資します。再投資は毎月分配する投資信託の鉄則です。
再投資には購入費用はかかりません。
さて、リーマンショックと円高で基準価格は下がり元本割れが続きます。
元本割れが生じると、分配金に税金はかかりません。
元本が戻るまでニーサ状態になります。
ニーサ状態でピムコの口数がネズミ算式で増えることになります。
計算は、めんどうですので税金はかからないとしました。
結果から先に言うと、基準価格低迷の主な原因は円高ですので、円高が少し(?)是正されて大きなリターンとなりました。
税金は考えていませんから、最終的利益はイメージだと思ってください。
さて、分配金を含めても100万円のピムコは2008年12月15日に約62万円のピムコになってしまいました。
ここで、売ってしまったかたは購入費を含めると約40万円の損失となり、「2度とピムコなんか買うものか」と思う事でしょう。
次のグラフは分配を再投資した場合、かつて100万円分買ったピムコの変化です。
結果的には100万円は6~7年で約140万円になりました。
次にピムコの年利変化を見てみましょう。
ちょっと、統計期間が違い比較しにくくなってしまいましたが、リーマンショックと円高による基準価格の低迷時はサラ金にも負けない年利10%の高金利だったのです。
実際には、基準価格が下がっていますからこのような恩恵はこの時点ではえられません。
しかし、円資産のピムコをよく見て下さい。
円高時90万円位で推移してますね。
リーマンショック直前に買ったお客さんは10万円程度の損になっていますが、その前からピムコを 持っているお客さんの資産はよく守っているように見えます。
ほめすぎかもしれませんが、結果そのようになっています。
次のグラフは、リーマンショック前に買ったピムコの口数の変化です。
年利10%のときの口数の増え方が大きいのが分かります。
考えてみると、為替はどのように変化するなんてわからないはずです。
アメリカや日本がこのまま安定した状態を維持すると考えると、為替の変動の平均は一定(=0)になると思います。
為替の長期変動なんて予想できません。(操作することは可能かもしれませんが・・)
ピムコのように口数の増加をめざせば、長期的には安定したリターンが期待できるのかもしれません。
2.ピムコをドル資産として考えてみる
しかし、ピムコはアメリカの債券で運用しているのです。
当時の為替は1ドル120円くらいでした。
100万円÷120円/ドル=8333ドル
約8300ドルで92万口のピムコを買ったと考えることができます。むしろ、自然です。
外国債券を買うのは為替リスクを緩和する目的もあるのです。
次のグラフは8300ドル分のピムコの資産の変化です。
正直驚きました。
ドルベースで考えるとリーマンショック後8300ドル分のピムコは順調に成長していました。
ドルベースで資産が下降しはじめたのは、2012年12月でした。
う~~ん。
円安になったからと言うより、まるで、円安に振れるのを予見したかのようです。
ここまで、解析、予想、判断までできるものなのか?
可能性としてはできるような気もするが、違うような気もする。
偶然なのか、必然なのかよくわかりません。
偶然なのか、必然なのかよくわかりません。
ピムコを高値で買って、底値で売ったおかげで40万円損した人も、分配金から年利を計算したり、ドルベースでの本当(基軸通貨はドルだと言う事)のピムコの価値を調べていたらと思います。
多分、底値で売ることはしなかったと思います。
私も売らずにいてよかったと思います。
ちょとクイズです。最近ドルベースではピムコは思わしくないように見えます。
もし、今後為替が安定したらどうなると思いますか?
・・答えは少しあとで・・
結果ここまで3つ方法が分かりました。
A:円資産として本当に極端に減っているのか確かめる
B:年利(口数の増加する割合)を計算する。
C:ドルベースor投資先のベースで本当の価値を確かめる
です。
長期投資で辛いのは、損をした状態を我慢することです。
ピムコのように売る理由が本当は無いのに、損を確定しまいがちです。
もう一つの間違えはせっかく元本に戻ったピムコを売ってしまうことです。
損はしなかったと安心したいのですね。
売る前に買ったときと現在の口数の変化確認してください。
さて、クイズの私なりの回答です。
なにかアクシデントがなければピムコはドルベースでも年5~6%で成長してくれると思います。
最近の低迷は、円安によるところが大きいと思います。
ピムコの口数は、将来毎月あなたの銀行口座に比較的安定した金額を振り込んでくれるドングリなのです。
他のドングリもおりまぜて、立派な森になるように森作りを楽しんで下さい。
リーマンショック後のピムコハイインカムは「ニーサ(NISA)な話2 」http://kumotorinotama.blogspot.jp/p/blog-page_2924.html?showComment=1404517894522
返信削除と一対のものです