2014年7月27日日曜日

グロソブ再々考



グロソブは、主にユーロ債権で運用しているのにユーロ資産として増えない時期がありました。
 これはユーロ債権ででた利益が投資家に全く還元されなかったことを意味します。
 グロソブ再考では、データが粗く不十分だと感じました。
 今回は毎日の200014日からデータを使いました。
 資信託は 販売会社 運用会社 信託銀行 の3社で運用されるのですが独立性がないと運用会社が大口の投資者(運用会社かもしれない?)が値下がりした債権を強制的に売らせ誰かに利益を与えるなんてことができそうです。
 目論見書で1度に100億円以上の売却は受け入れない場合があると一文を入れて自衛しているファンドもあります。
 結果から言うと、ソブリン債の利率が上がるこのような不正とも思われる行為が行われるようです。
 とても、偶然とは思えません。
 また、真似をする販売会社や運用会社はどのような神経をしているのか疑います。
 私たちは、信用できない投資信託をあぶり出すことが必要なのかもしれません。

為替

リーマンショック前まで、ユーロは順調に力を付け、円安・ユーロ高が進みました。
為替の値は松井証券さんから入手し、始値を使用しました。
次のグラフは200014日にグロソブを10万円分買って分配金を再投資し、資産を円
とユーロ換算したものです。

ユーロ資産は比較のため100倍してあります。
ユーロ資産は2001年からリーマンショック前まで増えていません。
分配金はユーロの国債などを買っているはずです。

為替と資産を重ねてみます。


比較の為、ユーロ資産は100倍、為替は1000倍にしてあります。
リーマンショック後の円高期間、順調にユーロ資産は伸びています。
ハッキリとは分かりませんが最近のユーロ資産の落ち込みは分配金を過剰に払っているためでだと思います。
ピムコハイインカムでも見られました。
次のグラフは分配金を年利換算したものです。

いくら円安方向に向かっているとしても、ユーロの国債で年利8%は無理だったのでしょう。
再投資していない投資家へ支払った分配金がそのまま資産の減少につながったと思います。
分配金(年利)の引き下げと、若干のユーロ高でユーロ資産が再び上昇したように見えます。

基準価格を見る前に為替を再び確認しておきましょう。

2001年からリーマンショックまで順調にユーロは上がり続きました。
次は日本円の基準価格です。

2001年からリーマンショックまで8000円前後で推移しています。
ユーロは上がっていますから、基準価格をユーロ換算しますと

ユーロでユーロの債券しかも国債などで運用しているはずなのに、リーマンショック前にかけて基準価格が下がっています。
フランスやドイツの人は決してこんなものは買わないと思います。

もう少し、考えてみたかったのですが私の能力が足りないようです。
他のファンドも調べたいのでこれ位にします。


2014年7月21日月曜日

ユーロタイプ3

三井住友・ヨーロッパ国債ファンド

 を調べてみました。

欧州の国債などで運用しています。

 このタイプの投資信託は隠れた手数料があるみたいです。

ユーロタイプ2

私の勘違いかもしれませんが、調べた結果は残念なものになりました。
外債タイプの調査方法としてお読みください。


ユーロ資産の債券型投資信託を検討したいのですが・・グロソブは大きな疑問がありました。

今回は三菱UFJ投信さんの三菱UFJ ユーロ債券オープン(以下 ユーロオープン)を紹介します。
私はピムコを三菱UFJ銀行で購入したのが縁でNISAを三菱UFJ銀行で持つことになりました。
ユーロオープンを紹介する理由は三菱UFJ銀行で購入できそうだからです。
どんなものがよいかわかりませんのでユーロタイプはあと1or2例、紹介したいと思っています。

1.目論見書
目論見書をみますと、次のようなもので運用しています。


 ヘッジはおこなわないそうです。
 逆説的ですが、全体的に為替リスクを減らすためにも外国債券タイプを検討していますので、ヘッジは邪魔なだけです。
 多分、安心と思われるユーロ各国の国債みたいなもので運用されているみたいです。
 しかし、イタリアが入っていますね格付けは本当に高いのでしょうか?

購入単位は三菱UFJ投信は販売会社に確認してくださいとのことで、三菱UFJ銀行では10万円以上です。

購入時手数料は1.62%で、信託財産留保額=換金するときは0.3%の会社取り分が引かれます。
10万円で98380円分のユーロオープンを買い、10万円分のユーロオープンを解約しても99700円にしかなりません。
買う時も、換金するときも手数料がかかります。
信託報酬は年1.08%(税抜き1.00%)です。
多分、年1.08%になるように毎日引かれているのだと思います。

本来、学校の授業で学習する内容です。
分からないなら勉強しましょう。
お姉さんは売りたい投資信託を勧めてきますが、先生でもあるのです。
いざ購入するときは、こうしたことなどお姉さんは色々説明してくれます。
知っていれば、聞いていても苦痛にはならないと思います。
苦痛だったら復習しましょう。ネットで調べられると思います。

委託会社の中には価格変動リスクを使って何処かへ利益を供与している所もありそうです。

2.基準価格等
基準価格

リーマンショック直後12000円から9000円まで下がり(25%の下落)、その後訳の分からない円高によって6000円台まで下がり為替が円安に向かうと9000円位(25%の下落)まで回復しました。

為替

為替はリーマンショックで170円から115円位まで下がり(32%の下落)、その後さらに円高が進みましたが、最近は円安に向かい140(18%の下落)
基準価格は為替と連動しているようです。目論見書をよく読めばこのようにしますよと書いてあると思います。
実際に利益が出ているか、安心できるかは投資信託シミレーションしてみないとわかりません。
知りたいのは、リーマンショック直前に投資していたら現在どのようになっているかです。
シミレーションの前にもう少しデータを見ておきます。

分配金

ふ~ん。ピムコやグロソブなどを検討してきたのは無駄ではありませんでした。
ユーロの統合で欧州は好景気だったのでしょう。債券の分配金は抑え気味で出発しましたが、ユーロ高で分配金を上げることもできたし、基準価格も上昇する好結果だったようです。
分配金を47円にしたのは20072月でリーマンショックまで基準価格も1200円程度で安定していたようです。
 そして、リーマンショックで社会が不安定になると債券の運用がしやすくなり、分配金を据え置くことが出来たと考えられます。
分配金を年利換算してみましょう。

年利

為替が安定し好景気なら34%、不景気なら6%の分配金が設計思想かもしれません。
6%以上になったのは過度な円高の為と思います。
現在の6%の解釈は難しいと思います。
これまでの推論は、実績をみていませんので空論です。
好感触は得られましたが、ユーロと円が成熟したら普段の年利が3%かもしれないです。

2.ユーロオープンに投資してみる1
20034月に10万円分投資してみます。分配金には税金はかからないとします。
NISAでは5年後から分配金の一部に税金がかかりますが誤差はわずかだと思います。
基準価格は10505円でした。
10万円分ですから約95千口のユーロオープンを買ったことになります。
計算はこんな感じで行っています。
 

セルJ3の中身は =J2+ROUNDDOWN(K3/I3;4)
セルK3の中身は =ROUNDDOWN(J2*F3)
セルL3の中身は =(J3-J2)*10000
セルM3の中身は =J3*I3

セルM2100000になっていないのは端数が出てしまうためです。
エクセルでは関数の使い方が少し違うかもしれません。

結果、円資産は次のようになりました。

10万円の円資産はリーマンショック直前に14(+40)になりました。
20034月の為替は130/ユーロでリーマンショック直前170/ユーロ(+31)でした。
5年で9%のユーロ資産の増加、年利3%の設定はリアルなのかもしれません。

口数の変化をみます。

リーマンショック前の口数の伸びは2%ちょっとの複利で伸びています。
為替が安定すれば年利2%になると言うことだと思います。
円高になると口数の伸びは56%になるのかもしれません。

ユーロ資産としてのユーロオープン

A:為替が安定しています。ユーロ資産は少し増加しています。
B:ユーロ高が進行すると資産の増加はみられません?このときはドルに対してもユーロ高が進行しています。グロソブもそうでしたが、どうもこのあたりのメカニズムが分からない。何処かから攻撃を受けたとしても抵抗した様子は見られません。三菱UFJ信託さんは説明すべきですね。
C:円高になるとユーロ資産は増えました。不景気になると債券の運用が有利になる法則が効いたようです。
D:円安ユーロ高が進行していますが、今度はユーロ資産は増えています。

Bが問題ですよね、残念ですが魅力はありませんのでこれ以上調べることはしません。
三菱UFJ信託さんから納得できる説明があることを期待します。

バ****

2014年7月20日日曜日

グロソブ再考

次のグラフは2001年1月10万円買ったグロソブをユーロ換算したものです。

リーマンショック前、何故ユーロ資産は増えないのでしょう?
為替はユーロ高で推移していますが、ユーロでユーロ圏の国債を買っているようなものですから、国債の金利分は資産として増えるはずです。

この国債の金利分は何処に消えたのか委託会社は説明すべきです。

見かけ上価値の下がった国債を売り買いさせる。
そうしたやからがいそうです。

資産が 全く増えないのは偶然ではなく人為的だと思います。

2014年7月19日土曜日

ソブリン債型投資信託2




グローバル・ソブリン・オープン(毎月決済型)はグロソブと呼ばれることがあるみたいです。
ここでも、以下グロソブとよびます。
投資先は、先進各国の国債などですから、非常に安定した分配金を出すような感じがします。
先進国の国債などで運用するので、景気に左右されず年56%の年利を目指していると思われます。
ユーロ資産と思っていたのですが、どうやらドル資産でした。
ユーロ資産については何か探してみます。


グロソブに10万円投資してみる

1.リーマンショック直前に投資してみた
 リーマンショックは20089月日でした。
 20088月に基準価格7567円で10万円分投資(ノーロードとしましょう)したとします。
購入したグロソブは
100000÷7567/万口=13.2152万口
となります。
 ニーサ(NISA)を使い分配金は再投資します。
5年目以降、分配金のごく一部に税金がかかりますが結果はほとんど変わらないと思います。)


円資産は比較するために1/100にしてあります。
6年の運用です。
結果は10万円が107893円と計算されました。
8%の利益となりました。

ユーロ資産と考えると628が778ユーロとなりました。
20%位の利益です。

ドル資産とすると9191065ドルとなりました。
15%位の利益です。

年利5%を目指して6年複利で運用すれば34%です。


う〜〜ん?
最も上がったユーロでも20%だから14%は何処に行ったのでしょう?
経済学では常識なのでしょうか?
このあたりのメカニズムはどうなっているのだろう、私は理解できませんが現実です。

基準価格をドルやユーロで考えて、ドルやユーロでの年利を考えればよいのでしょうか?
時間がかかりそうだし、解決できないかもしれませんのでここでは踏み込みません。
解決できたら報告します。(・・;

2.安定期に投資してみる
ちょっと見方が狭いかもしれません。もう一度年利換算したグラフをみましょう。


ところで、安定期の年利6%は実現していたのでしょうか?
20011月に10万円グロソブを買ったとすると次のようになりました。

リーマンショック前は順調に資産は計画通り伸びています。
あまりにも順調に伸びています。
ヘッジ効果もありそうですが、そこまで考えて運用しているならちょっと問題です。
外債型投資信託を検討するのは、トータルとして為替リスクを低減したいからです。

さて、
為替以外で債権は相対的に価値が下がりることがありますが、デフォルトや不正でも起きない限り価値は下がらないはず?です。
口数の変化を見て見ましょう。



赤のプロットは年6%の複利で計算したものです。
買った時は10万円で13万口でした。
それが、現在32万口になっています。
なにか考え方に間違えがあるかもしれませんが・・
32万口のグロソブは
32万口÷13万口=2.46
10万円×2.46倍=24万6千円の実力を持っているのかもしれません。
為替が激変している中で分配金を再投資して得られた32万口のグロソブは約17万円です。

もう少し考えてみましょう。
20011月に10万円で買ったグロソブは20146月には17万円になりました。
13年の運用で1.70倍になりました。

グロソブをユーロ資産と考えると次のようになりました。

なんとリーマンショックまで、ユーロ資産としてはほとんど増えていません。?
このあたりに秘密がありそうです。

為替を再び確認しましょう。


ユーロ資産が伸びなかった期間はユーロの評価が上がっている期間です。
ユーロ資産は増えなくても円安が進んでいますから年利6%は維持できるってことかもしれません。

ドル資産と考えてみましょう。

ドル資産としては順調に伸びています。
10万円で13万口のグロソブを買った20011月の為替は投資116.7/ドルでした。
857ドルで13万口のグロソブを買ったとみなせます。
分配金を再投資し続けると20146月には結局1679ドルになっています。
6%で13年、複利運用すると元金の213倍になります。
グラフを見るとはじめの1年はドル資産は伸びませんでしたので12年の運用と見ることもできます。
12年の複利運用では元金の2.01倍になります。
現実は857ドルが1679ドルになったのですから1.96倍になっています。
多分ですけど、このくらいの差は誤差だとしても良いと思います。
しかし円資産では1.70倍でした。
現在1ドル101円として、この差を円/ドル為替で解消しようとすると1ドル116円になりそうです。
20011月の為替は投資116.7/ドルですから計算は合っているようです。
グロソブの投資信託としての設計は間違っていないと思います。

2014/07/1
すこし考え方を変えます。
ユーロ資産が増えないときに、円資産は計画通りに増えました。
これは、ユーロ高が進行したためで、運用はぬるま湯状態で何もしなくとも?(言いすぎかな?)利益を還元できたと思います。

厳しい味方すれば、実績はリーマンショック後から現在までの実績しかないのかもしれません。
リーマンショック後、ユーロ資産として20%程増えはしましたが不満が残ります。
年利6%はユーロ高進行に支えられたもので、ギブアップして年利4.5%に引き下げたのかもしれません。
時間をかけて様子をみたほうがよいかもしれません。



グロソブをユーロ資産と考えるのはどうやら間違えで結果的にドル資産だったようです。
グロソブは各国の国債等で運用していますからピムコのように不景気なときに高配当になることはありませんがデフォルトの可能性は非常に低いと思います。
グロソブは、好・不景気に関係なく安定して分配金を出すと期待さますが、最近の分配金は年利換算すると45%になっています。
この数字はグロソブの実力かもしれませんが、まだ評価するのははやいかもしれません。
 ピムコのほうが実績があるのかもしれません。


欧州は苦しい整理をしているのかもしれませんが、整理が終われば健全になるとも考えられます。


グロソブには為替リスクはありますが、逆説的にドル資産であると割り切れば為替リスクを低減できます。

年利4.5%を信じれば
NISAで運用すれば大体4.5%複利で、NISAでなくとも4%複利で運用できことになります。

再投資しなくとも、100万円で年間約税込み4万円(NISAなら4万5千円)の分配金が期待できます。
お勧めしませんが、200万円のグロソブなら毎年旅行資金を捻出する装置とも考えられます。



ここで考えているのは投資を使った資産形成です。
インターネットでは常に換金したいと言う誘惑がつきまといます。
こうした誘惑は資産形成には邪魔なものです。
ここでは、換金するときは定年後で年金のプラスαとして考えています。